未職者数が日々に増えるとともに、大卒の就職問題はますます人々の注目の的となっている。いよいよ大学生たちの卒業の日に近づいており、今年の大卒の就職情勢はどうであろうか。権威のある調査によると、今年の大卒の就職状況はきびしいということが明らかになっている。 関連データによると、今年の全国一般類大学の卒業生は413万人で、再度記録を更新した。中国社会調査研究所は先般、大卒の就職傾向について、北京、上海、広州、天津、武漢、長沙、成都、ハルビンの大学の2000余人の卒業生を対象として調査を行った。 同調査の結果によると、大学生募集規模の増大とともに、年ごとに増えている大卒が直面する就職のプレッシャーはますます大きなものとなっている。そのほか、修士号課程募集規模の拡大により、修士号を獲得した大卒は就職面で本科卒の人たちと競合することになったため、就業の状況について、同調査の対象の52.4%は「厳しい」と答えている。 「どの専門の大卒の就職がやさしいと思うか」との質問に、47.6%は「工科類や経済類」と答えた。「専門と仕事が一致しなくなるのは重要なことであるか」について、66.7%は「一般的に見て重要と言える」と答えた。 就職地別について、調査対象の81%は北京、上海、広州など経済先進地域を選んでいる。その理由は二つ。一、経済先進地域ではより高い給料に恵まれるほかに、就職者にとってはより多くの勉強の機会を提供してくれることが可能。二、経済先進地域の就職のチャンスは他の地域より多く、さらに多様化することになる。これは大卒をひきつける重要な理由でもある。 月給について、対象となった大卒のほとんどは卒業後の高い給料を目指しているが、「本科生の給料レベルはどの範囲であればよいか」との質問に、69%は「2000元でも我慢する」と答えた。 「チャイナネット」 2006年3月9日 |