中国の著名な国情研究の専門家で清華大学の教授の胡鞍鋼氏はこのほど記者の取材に応じた際、向こう5年間に中国の輸入総額が第10次5ヵ年計画期より倍増し、少なくとも4兆ドルに達し、そのうちの60%は周辺のアジア地域の諸国から輸入されるものとなろうと予測し、さらに次のように語った。 過去5年間に、中国の輸入総額はすでに2兆1700億ドルに達した。ますます増加する輸入額は、急速に成長を遂げる中国が世界各国にますます多くのビジネスチャンスをもたらすことを示すものであり、とくにアジア地域諸国にとってはなおさらのことである。中国の輸入額の大半は周辺のアジア諸国からのものであり、アジア諸国にとって中国は脅威ではなく、巨大な市場と忠実なお客様であることを意味している。 第11次5ヵ年計画の策定には、中国がグローバル経済への更なる参加という国際的な背景がある。向こう5年間に中国は、グローバル化の環境の下で、いかにして国内の格差問題と国際社会とのアンバランスの問題に対処するかということに直面している。この問題の解決には、輸出と輸入をともに促進し、商品貿易とサービス貿易をともに促し、「互恵」「ウィン?ウィン」のパターンとなることが必要である。これは今回の「第11次5ヵ年計画」の見どころの一つでもあり、また、対外貿易戦略、外資誘致発展戦略、企業の海外進出戦略、地域及び多国間貿易自由化戦略なども今回の「計画」要綱の草案に組み込まれている。 「チャイナネット」2006年3月6日 |