先般、イギリスで発表された世界における英語の地位についての最新のレポートによると、世界で重要な地位を占める英語はイギリスに大きな問題をもたらしている昨今、アジア、ヨーロッパ、アメリカで中国語が新たに身につけなければならない言語となっている。 このレポートはイギリス文化協会の委託によって作成されたもの。同レポートの編集者であるイギリスの応用言語学者、世界英語問題顧問であるデイビッド?グラッドル氏は『English Next』で、「アジア諸国、ヨーロッパ、アメリカでは、中国語は身につけなければならない言語になっている。多国籍企業や国際組織の求職に応募する際、中国およびその他の国の数種の言語を身につけている若者たちは、英語しか身につけていないイギリス人より大きな優位に立っているので、英語しか身につけていないイギリスの大卒たちの就職の展望はかなり暗たんたるものである」と指摘している。 関連データによると、1945年以来、英語の教育は世界的範囲で急速に伸びつづけてきた。グラッドル氏の予測によると、10年後には20億人が英語を話すことができるか、または勉強していることになろう。しかし、『English Next』では「英語の普及の度合いが急速に向上するのは、大部分の英語学習者にとって英語は外国語でなく、広い分野で使われている基本的な技能となったからである」ということが指摘されている。また、中国では小学生の60%が英語を勉強している。さらに重要なのは、中国とインドで英語が話せる人の数はすでに5億人を上回り、他の地域の英語使用者の総数を上回っている。 「English Next」では解決の方法が打ち出された。「実のところ、イギリス人にとって英語の普及がもたらした脅威に対応する最良の方法は他の言語を勉強することである。われわれは、どの言語を勉強するかを考えなければならない。例えば、中国語、スペイン語、アラビア語は将来において世界で通用する言語になっているだろう」というのである。 グラッドル氏は「中国では英語を勉強する人たちが最も多くなるとともに、中国はアジアにおける英語教学のモデルケートとなり、アジア諸国の人たちが中国語をすらすらと使うようになる前に、英語は中国と交流する際の最も重要なツールとなっているだろう」と語った。 「チャイナネット」 2006年3月20日 |