中国繊維工業協会の杜鈺洲会長は先般、記者の取材を受けた際、「第11次五カ年計画」期、とりわけ今年の繊維業発展の重点は自主的革新を強化することを通じて、繊維工業の成長方式を転換し、核心的な競争力を向上させ、製品の付加価値を高めることである。3つの革新及び3つの自粛の実行を通じて、業界全体における成長方式の転換に大きな成果を収めることが期待されており、2006年~2008年の織物貿易における年間輸出の伸び率はいずれも二ケタとなる、という見方を示した。 杜鈺洲氏はまた次のように語った。 「第11次五カ年計画」期の繊維工業の仕事の中心は産業のグレードアップであるが、産業のグレードアップの中心的な仕事はまた自主的革新でもあり、これによって業界成長方式の転換が実現される。 具体的に言えば、革新の仕事はまず研究?開発レベルの向上である。欧米市場は中国の31の繊維製品に対して数量制限を加えているが、価格の制限はなく、中国の繊維業界は重点的に産業構造を調整し、成長方式を転換させ、数量の一定幅の増加のもとで、製品の付加価値を高め、貿易総額の伸びを保つことができる。 その次は、経営管理の革新である。経営管理の革新は生産管理だけでなく、企業の全方位の経営管理に具現されることが求められる。その後は企業のローエンド加工から自らの国際販売網確立への転換をサポートする。業界内の大きな多国籍企業を育成し、独自ブランドによる世界進出を推し進める。 最後に、産業チェーン資源を整合することである。繊維業界の規模はかなり大きく、産業整合の空間と潜在力は巨大なものであり、産業の発展をタテ軸として上、下流企業の資源の整合を促し、ヨコ軸では規模の拡大と製品種類の多さを求めず、その他の業界との統合を通じて、販売ネットワーク資源の合理化利用を促す。 杜鈺洲氏はさらに、繊維産業で上述の3つの革新を推し進めるとともに、業界内の3つの自粛をも実行しなければならないと指摘している。 1、 品質と信用。徐々に国際基準と一致した品質基準を採用し、企業の利益を守る。 2、 知的所有権の保護、法律による監督を強化し、著名ブランドが海外企業によって先に登録されることを防ぎ、企業の国際市場開発、国際ブランド確立における障害を減らす。 3、 企業社会的責任を規範化し、中国の繊維企業の社会的責任に関する管理システムを広める 「チャイナネット」2006年3月28日 |