さまざまな現象が示しているように、資源開発に鋭い嗅覚を持つ外国エネルギー企業の中国炭層ガス開発分野進出のテンポが加速している。 このほど、カナダの「宏図研探会社」と中国の「中聯炭層ガス会社」とが安徽省宿州地域の炭層ガス権益の共有に関する取り決めに調印した。これで、ここ4カ月間に、「中聯炭層ガス会社」と同様の取り決めに調印した外国企業はすでに4社に達している。この4つの企業を含めて、すでに13の外国企業が中国の炭層ガス開発に進出している。 炭層ガスは、一般には「ガス」と言われ、中国では埋蔵量が豊富である。中国はロシア、カナダに次ぎ、世界3位の埋蔵量を誇る炭層ガス資源保有国となっている。 北方工業大学エネルギー経済研究所の張憲鵬研究員は、国内での大規模な炭層ガス開発が実現すれば、炭鉱事故が低減するとともに、国内におけるクリーンエネルギー不足の状況も改善される、と見ている。 しかし、炭層ガスは漏れやすく、その上地質条件、設備などの要因で、国内の炭層ガス開発は大きな制約を受けていた。 最近、世界のエネルギー資源が日増しに逼迫しているため、炭層ガスはますます多くの国内企業の注目の的となっている。研究?開発の蓄積の結果、中国の多くの地域において炭層ガス開発技術が相次いで突破的な進展を見るに至っている。 伝えられるところによると、山西省の「晋煤グループ」は国外の技術を参考にし、自主的財産権を持つ系統的な炭層ガス開発技術を確立し、早くも炭層ガスの規模開発利用を実現している。 先般、黒竜江省の「竜煤鉱業グループ」も香港の「中傑国際有限会社」、カナダの「国泰オイルガス有限会社」との間で、炭層ガスの生産及び開発利用の全面的推進の面で提携関係を結ぶ合意に達した。 「中聯炭層ガス会社」筋の話では、国は炭層ガス開発に奨励政策を打ち出しており、外国企業の炭層ガス開発分野への進出は制約がないばかりか、さまざまな優遇を受けている。 ある調査結果によると、現在までのところ、外国のエネルギー企業が中国の25の地域の炭層ガス探査?開発関連への投資はすでに12億元を上回っている。 「チャイナネット」2006年3月30日 |