チベット自治区統計局と国家統計局チベット調査総隊はこのほど、06年に実施した1%人口サンプリング調査の結果に基づき、チベットの総人口を昨年末時点で前年比4万人増の281万人と推定する「チベット自治区の2006年国民経済と社会発展の統計公報」を発表した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。 同公報によると、昨年のチベットの人口は出生率17.4%、死亡率5.7%で、自然増加率は11.7%。都市部住民の1人当たり可処分所得は前年比6.3%増の8941元、農牧民の1人当たり純収入は同17.2%増の2435元。エンゲル係数は都市家庭50.2%、農牧家庭53%となり、国連世界食料計画(WFP)の基準で「充足」(50~59%)のレベルに入っている。 チベット自治区は、中国で最も人口の少ない省級行政区。面積は全国の陸地面積の8分の1に相当する120万平方キロメートル余りだが、人口密度は1平方キロメートル当たり3人未満。蔵(チベット)族を中心とする少数民族自治区で、ほかに110数の少数民族が代々居住している。 チベット自治区「人口?計画出産委員会」によると、国はチベット地区に対し、特別な計画出産政策を施行している。蔵族の幹部と都市部住民の夫婦は間隔を置いて1人か2人の子を持つことができるし、農牧区の蔵族と他の少数民族には産児制限が適用されない。 平和解放以降の半世紀余りで、チベット自治区の蔵族人口は倍増し、平均寿命は35.5歳から67歳に伸びた。総人口も1951年の平和解放時の114万900人から、166万9100人増加した。教育面でも、小学校の入学率は昨年、前年比0.6ポイント増の96.5%に達した。 「人民網日本語版」2007年3月29日 |