2006年の中国の住民の生活満足度は上昇したが、一方で不安や苦痛も依然として存在していることが最新の社会調査で明らかになった。中国新聞社のウェブサイト「中国新聞網」が伝えた。 調査会社の北京零点調査公司は28日、5点満点ではかると、2006年の住民の満足度は3.47点(2005年度は3.4点)との報告を発表した。注目に値するのは、都市住民の全体的な生活満足度がここ2年間大幅に上昇し、初めて農村住民を超えたことだ。これに比べ、農村住民の満足度は過去1年間あまり変わっていない。 住民の生活満足度に対して最も影響力を持つ指標は、「個人の経済状況」が5年連続のトップとなったほか、2006年には「国家の経済状況」の影響力が大幅に上昇し、影響力の第5位に躍り出た。 都市住民の社会保障に対する満足度は、2002年~2006年までの間、一貫して安定的に伸びている。社会保障、一時帰休後の就職、住宅改革、環境保護、医療制度改革は住民の関心事の上位5位を占めた。2006年には「社会保障」問題が「一時帰休後の就職」に取って代わり、初めて都市住民の最も重要な関心事となった。 調査では、都市住民の老後の不安がさらに大きくなって、「子どもを育て老後に備える」という伝統的な考え方は弱まり、都市でも農村でもますます多くの住民が家庭、社会、企業が老後問題で共同責任を持つと考え始めていることがわかった。 「人民網日本語版」2007年3月1日 |