国家統計局は先月28日、「中国2006年国民経済?社会発展統計公報」を発表した。同公報の一連のデータを通じて、2006年を振り返る。 (1)GDPが10.7%増加 06年の国内総生産(GDP)は速報値で20兆9407億元に達し、前年比10.7%増加した。年度末時点の就業人口は7億6400万人に上り、前年末より575万人増えた。 通年の税収額(関税、耕地占用税、契約税を除く)は3兆7636億元で、前年比21.9%増加した。 (2)穀物生産量が2.8%増加 06年の穀物生産量は4億9746万トンに上り、前年比2.8%増加した。 (3)農民の平均収入が7.4%増加 06年の農民の一人当たり平均収入は3587元で、物価上昇などを控除した実質成長率(前年比)は7.4%に達した。都市部住民の一人当たり平均可処分所得は1万1759元に達し、実質成長率は10.4%だった。エンゲル係数は農村世帯が43%、都市部世帯が35.8%。 年収693元以下を基準とすると、農村の絶対貧困人口は2148万人に上り、前年末比217万人減少した。 (4)輸出入総額が23.8%増加 06年の輸出入総額は1兆7607億ドルで、前年比23.8%増加した。外資系企業の新規設立数は4万1485社で、同5.8%減少した。実行ベース外資導入額は694億7千万ドルで、同4.1%減少した。 (5)外貨準備高が1兆ドル突破 06年度末現在、外貨準備高は1兆663億ドルに達し、前年末比2475億ドル増加した。人民元の対米ドル相場は1ドル=7.8087元で、同3.35%上昇した。 (6)単位GDPエネルギー消費低下率は1.23% 2006年のエネルギー消費総量は標準石炭換算で24億6千万トン(速報値)に上り、前年比9.3%増加した。国内総生産(GDP)1万元当たりのエネルギー消費量は1.21トンで、単位GDPのエネルギー消費率は前年比1.23%低下し、03年以来3年ぶりの低下となった。ただし年初の目標値は約4%の低下だった。 主要汚染物資の総排出量が増加した。化学的酸素要求量(COD)の総排出量は1431万トンで、前年比1.2%増加した。二酸化硫黄(SO2)の総排出量は2594万トン(同1.8%増)だった。 (7)研究開発支出の対GDP比は1.41% 06年の研究?実験開発経費支出は2943億元に上り、前年比20.1%増加した。研究開発支出の対GDP比は1.41%で過去最高となったが、先進国の水準(2%以上)に比べるとなお大きな開きがある。 (8)都市化率は43.9% 06年末現在、都市部人口が総人口に占める割合(都市化率)は43.9%に達し、前年比0.9ポイント上昇した。 06年末時点で、総人口は13億1448万人に達し、前年末比692万人増加した。うち都市部人口は5億7706万人、農村部人口は7億3742万人。データによると、都市化率は毎年約1ポイントのペースで上昇しており、過去の数字は02年が39.1%、03年が40.5%、04年が41.8%、05年が43%だった。 (9)分譲住宅の竣工面積が0.6%減少 06年の分譲住宅の竣工面積は前年より0.6%減少し、05年との比較では14.9%増加した。「期房」(未完成物件。早期購入により価格が割安になる)の販売額が分譲住宅販売額全体に占める割合は、05年の64.5%から70.0%に上昇した。 (10)自動車の個人保有台数が1千万台突破 06年末現在、自動車の個人保有台数は1千万台の大台を突破して1149万台(前年末比33.5%増)となった。 「人民網日本語版」2007年3月1日 |