国防科学技術工業委員会はこのほど、「『第11次五カ年計画(2006~2010年)』期間における宇宙空間科学発展に関する計画」を発表し、中国政府の宇宙空間科学発展の青写真を初めて公開したとともに、同期間における宇宙空間事業発展の6大目標を提起した。 6大目標は次の通り。 (1)「国家中長期科学技術発展計画」における有人宇宙飛行と月探査プロジェクトを実施する。 (2)硬X線望遠鏡を自主開発し、これを搭載した衛星を中国初の天文衛星として打ち上げ、ブラックホールの物理研究などの分野で進展を得る。 (3)回収型実験衛星「実践10号」を打ち上げ、微重力科学?宇宙空間生命科学の実験研究を行う。 (4)宇宙空間科学の国際協力というメリットを十分に利用し、中ロ火星宇宙空間環境探査計画、世界宇宙空間紫外天文台計画(WSO/UV)、中仏太陽フレア探査小型衛星計画に参加する。 (5)太陽望遠鏡の要となる技術研究を深め、太陽探査プロジェクト「夸父(神話の中の人物。太陽を追いかけたとされる)」計画の背景となる先行研究を行い、科学目標を練り、重要技術で進展を得る。 (6)宇宙空間科学の関連分野の要となる技術?科学研究を展開する。 同期間中、中国は宇宙空間天文学と太陽物理、宇宙空間物理と太陽系探査、微重力科学と宇宙生命科学という3つの重要分野において科学研究と探求を行う。 「人民網日本語版」2007年3月11日 |