中国人民銀行(中央銀行)による金利引き上げの決定を受けて、上海証券取引所の上海総合指数は19日、66.22ポイント大幅に低下した後、指標銘柄と金融銘柄とに牽引される形で、大きな反発をみせた。午前中、最大77.62ポイント値下がりした指数は、最終的には83.96ポイント大きく値上がりし、終値は3014.44ポイントとなった。「国際金融報」が伝えた。 0.27ポイントの金利引き上げは株式市場に打撃を与えたが、「保険資金の株式市場への投資額上限が適宜調整される」との見込みや、「適格海外機関投資家(QFII)の限度額が引き上げられる」との観測により、市場は徐々に落ち着きを取り戻した。市場では、金利引き上げがプラスに働く銀行銘柄が大きく伸び、指数を大幅に引き上げた。二大大手銀行の株価は中国銀行が5.80%、中国工商銀行が4.65%それぞれ上昇し、その他の銀行株も上昇率が軒並み5%を超えた。 証券アナリストの張凱氏によると、市場の強い反発は多くの投資家の予想を上回るもので、売り材料が出尽くしたことが買い材料になったという。最近の特徴として、新しい個人投資家や機関投資家が市場に殺到していること、大幅な値上がりが見込まれる「テーマ株」に投資が集中していること、また市場のマイナス情報に対する反応が鈍くなり、管理機関がたびたびリスク対策を提起していることなどが挙げられる。 「人民網日本語版」2007年3月21日 |