中国外交部の姜瑜報道官は8日の定例記者会見で、中国国務院の温家宝総理が5月16~17日に上海で開催される2007年アフリカ開発銀行グループ理事会年次総会の開幕式に出席しスピーチを行うことを明らかにした。 2007年アフリカ開発銀行グループ理事会年次総会は、2006年11月の中国アフリカ協力フォーラム?北京サミットに続き、中国で催されるアフリカと関連のある重要会議である。中国側での年次総会の開催をアレンジすることになっているのは中国人民銀行(中央銀行)、中国政府関係部門および上海市人民政府。 伝えられるところによると、今回の年次総会のテーマは「アフリカとアジア――発展のパートナー」で、アフリカのインフラ整備、地域の一体化および貧困撲滅などをめぐって討議されることになっている。 中国人民銀行の周小川行長(総裁)が今回の理事会の議長をつとめる。年次総会に参加する理事は構成国の財政、経済、工業主管閣僚あるいは中央銀行総裁。そのほか、世界銀行、国際通貨基金(IMF)およびその他の地域の金融機構、非政府組織(NGO)の代表も出席することになっている。現在、同会議の出席予定者の数は約2000人に達している。 年次総会開会前2日間に、アフリカ開発銀行は、中国とアフリカの経済?貿易、企業界の相互理解の増進を図り、中国とアフリカ間の経済?貿易分野の交流と協力を促進するため、一連のビジネス界?企業界関係者参加のシンポジウムを催すことになっている。 アフリカ開発銀行のアフリカ以外の地域での年次総会開催は、2001年のスペインに続き、2回目であり、アジアでは初の開催となる。 アフリカ開発銀行は1964年に創設され、理事会は最高の政策決定機関である。アフリカ開発銀行の構成メンバーは、53のアフリカの国と中国を含めた24のアフリカ以外の国、あわせて77である。アフリカ開発銀行本部はコートジボアールの首都アビジャンに設置され、2002年9月現在、チュニジアに臨時移設している。 中国は1985年にアフリカ開発銀行のメンバーとなった。2006年末現在、中国は同行の全株式の1.117%相当の株式である24230株を保有している。 「チャイナネット」2007年5月9日 |