商務部総合司と国際貿易経済協力研究院はこのほど2007年春季『中国国際貿易情勢レポート』(以下「レポート」と略称)を公表し、昨年と今年の第一四半期の中国国際貿易の発展状況や特徴を回顧、分析し、今年の中国の国際貿易の発展を展望した。 「レポート」のおおまかな内容は、以下のとおり。 昨年の国際貿易は急速な伸びを保ち、輸出入貿易総額は1兆7606億9000万ドルとなって、23.8%伸び、世界3位となった。輸出製品においては、電子機械製品とハイテク製品に比較的速い増加が見られ、それぞれ28.8%と29%伸び、原油などの資源の高い消耗と汚染物質排出のひどい製品の輸出が抑えられることになった。初級製品の輸入は26.7%伸び、1871.4億ドルとなり、電子機械製品の輸出は22.1%伸びた。一般貿易は26%伸び、前年度より5.1ポイント加速し、加工貿易の伸びは鈍化した。民営企業の輸出は43.6%伸び、初めて国有企業の輸出額を上回った。外資系企業の輸出入貿易は最大のシェアーを保ち、全国輸出入総額の58.9%を占めている。主要な貿易パートナーとの貿易額は全面的に伸び、インド、ブラジル、南アフリカなどの新興市場との貿易額が急速に伸び、貿易黒字は1774.7億ドルまで増やした。 2007年第一四半期の輸出入貿易は伸びつづけ、輸出入貿易総額は昨年同期比23.2%増の4577.4億ドルとなっている。貿易黒字は99.4%増の464.4億ドルとなり、電子機械製品、靴類などの強みのある商品は引き続いて伸びを保ち、初級品のプラスチック、鉄鉱石などの資源的製品の輸入が速い伸びを示している。EU、アメリカ、日本などの主要なパートナーとの貿易額は伸び続けている。 2007年の世界経済は依然として成長期にあり、中国経済は構造の最適化、効率の向上、省エネの促進ということで、平穏かつ比較的速い伸びを保つことになろう。中国の国際貿易の発展状況を全般的に見れば、依然として有利な環境にあり、通年比較的速い伸びを保つことが見込まれる。上述の各要素を考慮して、2007年の中国の貨物輸出入総額は、20%増の2兆1000億ドルに達すると見られている。 「チャイナネット」2007/05/21 |