20日午前10時、国務院報道弁公室が記者会見を行い、国務院東北振興弁公室の張国宝主任は『東北地域振興計画』をめぐって説明すると同時に、記者の質問に答えた。チャイネットは記者会見をネット生中継をした。 国務院東北振興弁公室は、状況説明を行った際、東北振興戦略の実施に伴い、地域経済発展におけるいくつかの深層の矛盾の解決が必要となり、資源の持続可能な供給や生態環境保護でバランスが取れてないことなどの問題がいっそう際立ち、統一的な配置?計画による優位性の相互補完を実現し、持続可能な発展を維持することは差し迫った課題となりつつある、としている。そのため、国務院の関連の要求に基づき、東北振興弁公室、発展改革委員会と東北3省、内蒙古自治区および国務院関係部門と共同で、『東北地域振興計画』(以下『計画』と略称)の策定に取り組むことになった。 『計画』は、『中国共産党中央?国務院の東北地域など旧工業基地振興戦略に関するいくつかの意見』の主旨に基づいた省?自治区にまたがる計画である。 『計画』は、東北振興が直面している主要問題の解決に主眼を置いており、国の戦略的目標を明示し、政府の仕事の重点をはっきり示し、東北振興のトータルな構想の主要目標と発展プロセスにおける課題をさらに明確にし、地域発展における重要問題について統一的な配置を行い、政策?措施の健全化を計り、国の全体としての計画および関連特定プロジェクトとを有機的に結びつけ、東北地域の全面的かつ急速な発展を促すことを目指している。 『計画』のカバー範囲は遼寧省、吉林省、黒竜江省と内蒙古自治区の呼倫貝爾(ホロンバイル)市、興安盟、通遼市、赤峰市と錫林郭勒(シリンゴル)盟に及ぶもので、土地面積は145万平方キロメートル、総人口は1.2億人。 『計画』の中核的な内容は、1つの指針?6つの加速である。つまり、旧工業基地振興を指針とすること。改革開放の足並みを加速させること。構造調整とグレードアップを加速させること。地域協力プロセスを加速させること。資源枯渇型都市の経済パターンの転換を加速させること。資源節約型?環境にやさしい社会の建設を加速させること。教育?医療衛生?文化?スポーツなどさまざまな社会事業の発展を加速させること。 『計画』は9つの部分からなり、それぞれの内容は次の通り。 第1部分 現状。 第2部分 行動指針と振興の目標。 「第11次五カ年計画期(2006~2010年)」期の目標には、経済成長、経済構造、資源環境と社会の発展の4種類の指標が含まれている。そのうち、8つの指標は予期的指標で、8つの指標は拘束的指標である。2020年までの努力目標は、東北地域をトータルな経済発展レベルが比較的に高い重要な経済成長ソーンに育て上げ、国際競争力のあるプラント製造業基地、国家新材料?エネルギー保障基地、国家重要商品食糧?農業牧畜業生産基地、国家重要技術研究?開発およびイノベーション基地、国家生態安全重要保障地区に築き上げ、東北地域の全面的振興および持続可能な発展を実現することである。 第3部分 工業構造の最適化?グレートアップを促す。 第4部分 現代農業の発展に力を入れる。 第5部分 サービス業を積極的に発展させる。 第6部分 地域と都市部?農村部の調和の取れた発展を図る。 第7部分 社会保障能力の向上。 第8部分 発展の活力を高める。 第9部分 政策?措置と実行メカニズム。 「チャイナネット」2007年8月21日 |