上海対外経済貿易委員会は21日「上海外商投資環境白書」を公布、上海におけるビジネスコストが高めであるのは確かだが、外資系企業の収益率も高めであることは疑いの無い事実であると指摘している。 白書によると、世界銀行が中国120都市の外資系企業1万2400社に調査を行なったところ、上海はビジネスコストが高いものの、外資系企業の投資利益率を見ると、中国全土の22%に対し、上海は24.73%で全国平均より高い。また、上海の外資系企業の昨年の利益総額は、前年同期比25.4%増に達している。 当該白書の統計によると、米ビジネス誌「フォーチュン」の2006年世界企業トップ500社番付のリストに入った企業のうち、米国、欧州、日本を主とした257社が、すでに上海で投資している。 また白書によると、有名コンサルティング機関は上海について、投資環境が良好で強い総合競争力を有していると評価している。「フォーチュン」は、上海を中国一のビジネス都市であると評している。世界銀行が公表した「中国120都市の競争力レポート」には、上海は「銀メダル都市」とされている。中国社会科学院の都市競争力白書では、香港、澳門(マカオ)、台湾を含む中国61都市に対し評価を行なっており、上海は第3位にランク入りしている。 「人民網日本語版」2007年8月23日 |