去年3月から、上海社会科学院の社会学研究所の張結海博士が「西洋の女性から見た中国の男性」と題したアンケート調査を行った。 この調査には、100人以上の西洋の女性が参加し、その内の20人余りがインタビューにも答えた。参加者全員が中国で生活や仕事の経験を持っている。 フランス人の参加者は、中国の男性は家庭を非常に重視すると答えた。 この女性は、同僚の中国人男性と一緒にスーパーで買い物したことを例としてあげた。 同僚の中国人男性は最初から最後まで、物選びなど買い物の全部に関わった。これはフランスでは想像できないという。フランス人の男性は女性と一緒に買い物しても、そばに付くだけで、ほかには何もしない。フランス人の男性は、暇なときにも、家事をしないと話していた。 フランス人の男性がみんなそうかどうかは分からないが、中国人の男性は確かにまめに家事をやる。中国では共働きする夫婦が多いので、家事は当然夫婦二人で分担する。 次に、アメリカの参加者は、中国人の男性は女性のためにお金を惜しまないと答えた。 このアメリカ人は、中国の男性は女性をとても尊重すると答えた。中国では、バスや電車の中でも、単に若い人たちばかりでなく、年配のカップルでも、男性が女性に優しくしている様子を良く見かけると説明した。 このアメリカ人の女性は去年中国人の男性の友達と一緒に買い物したが、中国人の男性が1000元も(日本円にして1万5000円ぐらい)の服をプレゼントしてくれたそうだ。この女性は断ろうとしたが、中国人の男性は、「恋人ならば、もっと高いものをプレゼントするよ」と答えた。この女性は、アメリカではこういう気前のいい男性に会ったことはないと、ちょっと残念そうに説明した。 それに、調査を受けた女性たちは、中国の男性は西洋の女性を恋人にしたいと考えていないと答えた。 このアンケートを行った張結海博士の分析によれば、その理由は二つある。まずは、中国人の男性は、男は女より能力が上で、お金があることを当たり前だと考えていて、女性が自分より優れ、お金を持っていると考えたくない。中国で働く西洋の女性は普通収入が高いので、なかなか恋人にはしにくいと思うそうだ。それに、中国の男性は、西洋の女性は開放的で男の人と気軽に付き合う場合が多いので、自分はなじめないかもしれないと心配するからだそうだ。 中国の男性は女性を保護する対象と考えがちで、恋愛についてはまだ保守的な面が多いといえるかもしれない。 ?「中国国際放送局 日本語部」より 2007年8月28日 |