中国編集学会がこのほど開催した迎春茶話会の席上で、著名な言語学者の許嘉璐氏(全国人民代表大会常務委員会副委員長)は、言語と文字は民族の標識であり、国民は自国の言語をもっと重視すべきだと述べた。 「北京青年報」によると、新聞出版総署が最近10年の書籍の品質に対して実施した調査結果では、5年前の不合格品は7割を超えている。辞書や事典などはすべて不合格で、間違い率が基準の百倍を上回り、「間違いがない本はない」というのが一般的になっているという驚きの結果が出た。 「中国語と英語は国民の心の中でどちらが重視されているのか?」右上がりに上昇を続ける間違い率は、国民の自国言語に対する軽視を表している。許氏は「外国語学習を重視し、中国語教育をないがしろにしている悪影響がしだいに現れてきている。知識階級の中でも文章の書き方や用語を間違えていたり、論理が混乱したりなどの問題が著しい。これは国民の文化レベルの向上に影響するだけでなく、中国文化を海外に広める上での大きな制約となる。これらの問題を引き起こしている国の指導方法はすぐに変更が必要」と述べた。 「人民網日本語版」2007年2月1日 |