今年10月、仏のテレビ局「フランス24」と国際英字紙インターナショナル?ヘラルド?トリビューンの要請により、仏社会研究所がドイツ、フランス、スペイン、イタリア、英国、米国の住民6645人を対象に実施した意識調査の結果、世界で2番目の強国は中国との結果が出た。そう答えた人の割合は、フランスで93%、米国で90%、イタリアで88%、ドイツで87%、スペインで86%だった。 しかし、中国紙「環球時報」のウェブサイト「環球網」が中国のインターネットユーザー1000人を対象に実施した調査では、中国はまだ世界的強国ではないとの回答が80%に上った。 中国青年報社会調査センターがこのほど2563人の若者を対象にインターネット上で行った調査によると、59.2%が「自分の周辺の大多数の人に西洋崇拝の傾向がある」と答えた。「西洋崇拝のムードはあるが、普遍的ではない」との回答は35.1%だった。また、55.6%が「米国人は世界で最も自信に満ちている」と答えた。さらに、76.5%が「民族の自信はその国の経済力と大きな関係がある」と指摘した。このほか、「西洋の先進国の人に対して、自分が中国人であることに自信が持てない」との回答も48.7%に上った。 中国人の大多数は外国崇拝なのか――。 武漢大学で哲学を専攻する大学4年生は「自分は外国崇拝ではない。先進国の多くのものがわれわれより良いと考えているだけだ」と話した。 深セン華為公司の技術者劉高さんは「自信がないことは認めるが、わたしも外国崇拝するまでにはいかない」と否定した。 ある外国企業の従業員、謝さんは「大多数の人は外国崇拝だと思うが、わたしは違う」と述べた。 このように、記者が「あなたは自分が外国崇拝だと思うか」と質問を投げ掛けると、20人余りのうち誰も自分が外国崇拝だとは答えなかった。 この点について、中国青少年研究センターの研究員で日本に留学経験がある学者の王小東さんは「人はより客観的に他人を評価できる」と指摘する。人は自分よりも他人を客観的に評価できるため、世論調査でもしばしばこの手法が用いられる。 調査結果によると、国民の西洋崇拝がどこに表れているかとの問いに、62.7%の青年が「外国人と結婚したいと望んでいる女性がいること」と回答。このほか、「外国ブランドしか認めない人がいること」との答えが58.7%、「どこにいっても外国人優先という観念があること」との答えが53.1%だった。 「人民網日本語版」2007年12月17日 |