紅水河が流れている貴州省羅甸県で、科学研究者が一種の「ディーゼル油」を採取することができる「エネルギー樹」を発見し、栽培に成功した。この種の「麻風樹」と言われる野生の潅木は重要なバイオ代替エネルギーとして非常に有望である。麻風樹は青桐木、臭油桐の別称があり、果実から再生可能なバイオ?ディーゼル油を精製することができるので大いに注目されている。貴州大学精密化工研究開発センターの黄栄茂研究員の説明によると、麻風樹は無毒で純天然のバイオ分解性があるバイオ燃料資源で、ディーゼル油の代替物として交通、電気設備また他の鉱物燃料を動力としている機械に使用することができ、また麻風樹の果実の30%はエステル化処理を行なえば植物油の原料となり、65%の果実を油玉として使用することが可能で、これらの油玉は窒素を豊富に含んでいて、優良な有機肥料として使用することができるとのことである。 羅甸県林業局の麻風樹苗栽培実験基地プロジェクト担当者?欧国騰氏は、「去年、貴州大学の科研員たちが紅水河の川岸でディーゼル油を採取できる野生の麻風樹種を発見し、すぐにその地で育種の実験を始めました。現在、この育種実験プロジェクトは初歩的な成功を収めています。その結果、播種方式による育苗の活着率は87%にも上ることが判明しています。「麻風樹」は集約化管理栽培により三年目に実をつけ、1ムー当り300キログラム程度の干果実を生産して、バイオ?ディーゼル油を約175キログラム採取することができました。現在、県政府の投資資金は当該地の「麻風樹」3万本の育種栽培に投入されています」と説明してくれた。 黄栄茂研究員は、「バイオ?ディーゼル油は従来のディーゼル油よりクリーンで、高効率であり、「麻風樹」栽培の成功は、ますます不足が深刻になりつつある汚染度の高いエネルギー市場の問題を解決するために、一つの方向を指し示していると言えます」と語っている。知るところによれば、現在、世界の一部の国ではすでに「国家バイオ?ディーゼル油計画」の実施を開始しており、同時に農民の該樹種植林に対する価格保護政策を推進している。 「チャイナネット」2005/10/27 |