上海航天局の袁潔局長は7日、中国の有人宇宙飛行プロジェクトにおける宇宙空間でのドッキング技術の研究が進められている上海でこのほど、ドッキングの第1回緩衝テストが成功したことを明らかにした。「東方早報」が報道した。 中国2基目の有人宇宙船「神舟6号」の帰還後、中国の有人宇宙飛行プロジェクトは第2段階に入った。第2段階は▽飛行士の船外活動(神舟7号の目標)▽飛行体同士のドッキング(神舟8号の目標)▽宇宙実験施設の建設――の3部に分かれる。 神舟8号の目標となるドッキングの技術は、上海航天局が研究を担当する。ドッキングとは、複数の飛行体(宇宙船?スペースシャトルなど)が、宇宙の軌道上で接近、連結して一体化すること。宇宙空間での組立作業や回収作業、補給、メンテナンス、飛行士の交代などを実現させる上での前提条件となる。 専門家によると、ドッキングのプロセスでまず解決すべき問題は衝突の緩和だ。つまり、ドッキングの全プロセスを穏やかに進め、宇宙船の姿勢に影響するような激しい揺れを回避する必要がある。今回の緩衝テストでは、船体工学などによって衝撃をできるだけ緩和し、飛行体が支えきれる範囲内に抑えるテストが行われた。 「人民網日本語版」2005年11月9日 |