中国人顧客の一人がエアバス社との間で同社の個人ビジネス機(A―319)3機を購入する契約を結んだことがこのほど、明らかになった。飛行機は2006年からで引き渡されることになっており、この顧客の姓名は公開されていない。 関係筋によると、この3機のエアバス機のうちの2機は、デラックスな機内配置となり、2006年に引き渡された後、さらにアメリカのテキサス州のダラスにあるユナイテッド航空(UAL)センターで内装工事が行われることになっている。エアバス中国社は、エアバスの大型ビジネス機の中国市場進出は今回が初めてで、中国国内の個人顧客としてエアバス社とビジネス機購入契約を結ぶことも初めてとしている。 エアバスA―319のカタログ価格が、いずれも5540万~6650万ドルで、この大型ビジネス機3機を購入するには少なくとも10億元が必要とされている。エアバスと熾烈な競争を展開しているアメリカのボーイング社も、今年、初めての中国の個人による発注を獲得し、取引額は4450万ドルと公表している。この飛行機はボーイングの737-700旅客機をベースに開発されたBBJ機(ボーイングのビジネス機)は個人用ジェット機で、149人の乗客を乗せることが可能という。 中国の個人ビジネス機市場に楽観的なボーイング社ビジネス機部門のスティーブン?ヒル総裁は、中国からの注文でボーイングの売上総数が100機に近づいており、「われわれは今年末にもこの目標を実現するよう期待している」、と語っている。関係筋によると、この契約を加えると、ボーイング社のビジネス機(BBJ)の成約機数は1996年のプロジェクト始動から今までで、すでに98機に達し、そのうち39%は個人ユーザーであるという。 ある研究レポートによると、個人ビジネス機を含めた中国の航空業は今後1兆元を上回る市場に成長し、大きな将来性があると見られている。 3カ月前、アジアビジネス機展示会が上海で開催され、セスナ、レイセオン、ダッソー、Value、ボンバルディエなど世界トップクラスの個人ビジネス機メーカーがそろって出展し、最新型のビジネス機を展示した。これらのビジネス機メーカーは中国は21世紀における世界最大の個人ビジネス機消費国になるという見通しを示している。 「チャイナネット」2005年11月28日 |