中国の張義山国連次席大使は28日の国連総会で「海洋と海洋法」の議題をめぐって発言した。張大氏は、国際海洋秩序を維持?強化し、人類の海洋事業の発展や、世界経済の発展、社会の調和を促進するよう呼びかけた。張次席大使の発言の中で次のように述べた。 「国連海洋法条約」により確立された海洋法制度は、現在の国際海洋秩序における法的基盤だ。 海洋問題は互いに密接に関連しており、総合的?全体的な方法で対応するべきだ。各国が共に関心を抱く国際海洋問題を処理するに当たり、最も適任で権威のある機関は国連だ。発展途上国の海洋分野における能力開発は、現在の国際社会が抱える突出した問題だ。このため、(1)先進国が公平かつ合理的な条件のもとで、発展途上国への海洋技術の移転を積極的に推進する(2)関係する国際機関は、発展途上国の地域内または多国間での協力を支援する(3)発展途上国が海洋分野の研究?発展に向けて、国際社会から適度な資金を調達したり、人材育成行ったりするのを助ける――ことが必要になる。 中国政府は、海洋の保護と持続可能な発展の促進を非常に重視している。国連の枠組みで、既存の地域的なアセスメントシステムを十分に活用し、世界の海洋環境に対する定期報告?アセスメントのシステムの早期構築を支持する。中国の政府や人民には海洋分野における能力開発での成功経験があり、数多くの発展途上国とこれを分かち合いたいと考えている。世界各国が共に「国連海洋法条約」の精神に沿って、国際的な約束事を守り、海洋事業の発展と、人類の平和?正義?調和?進歩の促進に努力するよう呼びかける。 「人民網日本語版」2005年11月30日 |