12月1日は「世界エイズデー」ですが、今年のテーマは「エイズの抑制、承諾の実行」です。では、中国はエイズ予防の面でどんな承諾事項があるか、またその履行情況はいかがでしょうか。 最新データによりますと、今年9月末まで、中国では合わせて13万5000人のエイズウィルス感染者が報告され、去年同期よりおよそ4万5000人増加し、エイズ予防の情勢は相変わらず深刻なものとなっています。30日、中国国務院新聞弁公室が行った記者会見で、高強衛生相は、「エイズの予防活動は民族の資質、経済発展、社会の安定と国の存亡に関わるものだ。エイズ予防のために、中国政府はすでに以下のような承諾を厳粛に表明した。」と述べました。高強衛生相はその際、「各クラスの政府はエイズ予防のための指導機関を設立し、政府が指導し、複数の部門が協力し、全社会が参与する活動メカニズムを構築すること;患者への配慮を与えること;予防のための経費投入を増やすこと;エイズ予防知識の宣伝?教育活動を繰り広げること;感染へのモニタリングと総合的予防措置を強化することなどの承諾については、必ず履行するよう各クラス政府や関係部門に求めた」と語っています。 資金投入の面においては、今年、中央はすでに8億元のエイズ予防のための経費を拠出しており、2002年の8倍となっています。また、地方財政からも2億5000万元の経費をエイズ予防に充てています。このほか、不法採血を厳しく取り締まることによって、エイズの採血による感染を基本的に抑えることができました。 このほか、中国はエイズ感染情況への監視を強めています。これまでに、国家レベルの検査所は250ヶ所近く増やされ、「感染の危険性の高い人」、200万人あまりに対してエイズウイルス検査を行ったほか、衛生省、教育省などの関係部門は多様な教育活動を繰り広げています。 また、今日開かれた記者会見で、中国の高強衛生相は更に鳥インフルエンザ予防の最新情況を発表しました。高強衛生相は、「これまでのところ、中国の11の省でおよそ30件の鳥インフルエンザ感染が発生し、その内、人間への感染は3件だけだった。現在、3人の感染者と緊密な接触のある家族や、彼らの治療にあたった医者や看護婦は、すべて厳密に医学的な観察を受けており、今のところ異常な症状は起きておらず、人間から人間へという感染もない」と述べました。 高強衛生相は更に、中国政府は現在鳥インフルエンザの感染情況に応じてその予防活動を強化しており、特に人間への感染防止が重要視されていると強調しました。衛生部門と農業部門はその予防活動で、「三つの同時」を原則として守らなければなりません。この「三つの同時」とは、同時に現場に到着、同時に調査を展開すること、同時に疫病を処理することです。このほか、感染で死んだ家禽と接触したことのある人に万一インフルエンザや肺炎の症状が現れたら、直ちに検査を行うことや、医療関係者に対する応急処置の訓練を強化すること、ワクチンと関係薬品の研究開発を速めること、即時に感染情況を公開することなどの行動原則があります。 鳥インフルエンザの予防において、中国はWHO?世界保健機関などの国際組織や諸外国と協力を密にしています。これまで、WHOの専門家は湖南省で調査を行い、湖南省の予防活動を高く評価しました。現在、専門家らは引き続き安徽省で調査を行っているところです。 「CRI」より 2005/12/01 |