ASEAN?東南アジア諸国連合関係の多国間会議は12日、マレーシアの首都クアラルンプールで開幕しました。中国は会議の主な参加者として、自身の急速な発展が隣国にどのような影響をもたらすかということは、各国に注目される焦点の一つとなっています。温家宝首相は当日、東アジアサミット指導者対話会議でこれについて、「中国の平和的発展と東アジアのチャンス」というテーマの演説を発表しました。 温家宝首相はASEAN諸国の600人余りの商工業界の経営者を前にして、演説を行い、次のように述べました。 「東アジア地域は全体として、工業化の程度が比較的に低く、経済構造はまだ合理的ではない。そして、生態環境の問題は日増しに厳しくなっている。経済の持続的、急速的、調和のとれた発展を実現することは依然として、この地域が面している最大のチャレンジである。新しい情勢に直面して、われわれは、東アジアの発展の経験と教訓を真剣にまとめ、この地域の発展戦略を共に求めなければならない」。 一方、いかに東アジア地域内で協力を強化するかは、疑いもなく地域発展の新しい局面を切り開くための重要な内容の一つです。中国の発展はこの地域に何をもたらすかも参加国に注目される焦点となっています。温家宝首相はこれを受け、中国の発展状況を説明し、「経済が数年にわたって年平均9.4%のスピードで成長した後、現在、新しい発展段階にある」と語りました。今後中国の発展は東アジアにどのような影響をもたらすかについて、温家宝首相は、「中国の発展は13億の中国人民に幸せをもたらしただけではなく、東アジア諸国にもさらに多くのチャンスを提供している。これからの5年、中国はアジアから2兆ドル以上の商品を輸入し、市場容量はさらに拡大される。中国の企業の対外投資は80%もアジア地域にあり、中国企業の実力の増強に伴って、中国はこの地域の経済の成長を促進する面でさらに大きい役割をはたすだろう。ことしの7月、中国の為替レート制度の改革はまた鍵となる一歩を踏み出し、今後もこのやり方を続けていく。中国は世界各国と、エネルギー面での対話と協力を強化し、世界のエネルギー安全と安定を共に維持していきたい」と述べました。 温家宝首相は同時に、「中国が選択した平和的な発展の道は、自身の発展の要求によって決定されたもので、中国の発展は主に、自国の広い国内市場と充分な労働力資源によるものである。同時に、広範囲な国際協力を展開する必要がある」と強調しました。 温家宝首相はまた、中国が東アジア協力に積極的に参加する目的を明確に表明しました。 「中国は東アジア協力に積極的に尽力している。その目的は、『隣国と仲良くし、隣国を安定させ、隣国を豊かにする』ことである。中国は、協力を通じて、この地域の平和と繁栄を促進し、同時に自身の発展のために良好な外部環境を作り出したい」と語りました。 参会者たちは温家宝首相の演説を高く評価しました。 マレーシア?中国友好協会のマジッド会長は、「ASEAN加盟諸国は戦略を調整し、中国の発展目標に適応すべきだ」と述べました。 マジッド会長は、「温家宝首相はわれわれに一つのチャンスを提供している。この演説から中国の発展政策とASEANとの友好的な対外政策が分った。われわれの投資家たちはこの点に注目し、戦略を調整し、中国の発展目標に適応すべきだ。われわれは、中国がASEAN?中国協力の枠組み内でASEANに与えた援助と貢献を歓迎しており、中国が引き続き東アジア地域で重要な役割を果たすよう希望する」と語りました。 「CRI」より 2005/12/13 |