国家発展改革委員会などの部ネルギー資源の供給は、2006年に大きな転機を迎えることになる。長年、中国の経済発展の足かせとなっていた石炭、電門がこのほど北京で開催した「全国発展改革会議」によると、エネルギー資源産業への投資の急増で、中国のエ力の供給不足の問題は大幅に改善され、全国のエネルギー資源の供給には、近年来見られなかった「供給と需要の基本的均衡」が形成される見通し。 中国石炭工業協会の濮洪九筆頭副会長は先般、今年来、石炭市場全体の需給はおおむねバランスを取れており、価格にも安定の動きが見られると語った。また、関係筋は2005年の通年の石炭生産量は前年比7.9%増の21.1億トンに達し、2006年の石炭生産量は約22億トンになると予測している。国のマクロ調整政策の実施に伴い、電力、冶金、建材および化学工業などの業種における増産のペースが次第に緩やかになり、石炭への需要も比較的に合理的なレベルを維持し、2006年における中国の石炭の需要と供給は総じてバランスが保たれると見られている。 同時に、データが示しているように、石炭需要の急速な増大は石炭業種の固定資産投資を刺激することになっている。2001年より、石炭業種の固定資産投資は年々増え、今年10月現在の石炭業種の固定資産投資はすでに2000億元を突破するに至った。そのうち、2003年は437億元、2004年は702億元の投資となり、今年1~10月には768億元となった。関連部門の調査結果では、今年4月現在の全国の炭鉱の生産能力は22.6億トンに達した。専門家たちは、この盲目的に発展する状況が効率的に抑制されないと、石炭生産能力の過剰、石炭市場における供給が需要を大きく上回る事態を招く可能性がある、と指摘している。 国の関係部門によると、電力の需給関係においても供給が需要に追いつかない状況を脱却し、供給と需要のバランスが取れるようになっている。電力市場の「転機」の訪れる時期が、これまで業種内で予想されていた2006年末より早まることになった。さらに、中国国務院発展研究センターのあるレポートでは、電力需要増のペースが緩やかになっている一方、水力発電所の水源および火力発電用石炭の供給が充分であることから、発電能力の増加もかなり速く、電力網による送電能力も絶えず向上しており、これが電力供給逼迫状況緩和の主な要因であると分析されている。ちなみに、このレポートの中で、2006年末の中国の電力ユニット総容量は5.87億キロワットに達すると予測されている。 「チャイナネット」12月14日 |