農業部獣医局の賈幼陵局長は14日午後、国務院新聞弁公室が開催した記者発表会で、最近、中国内陸部の高病原性鳥インフルエンザの発生と感染抑制の状況について説明を行った。 12月13日までに中国では、すでに連続15日間新しい高病原性鳥インフルエンザの発生が報告されていない。現在、23の感染発生地域に対する封鎖はすでに解除され、中国の鳥インフルエンザ抑制作業は一応の成果を収めたといえる。 発表によると、2005年以来、中国では合計11の省?自治区、23の地区?都市、30の県(市?区)、55の郷?鎮、112の村で30件の高病原性鳥インフルエンザが発生し、そのうち青海省の1件は渡り鳥による感染であった。これまでに、15.82万羽の家禽が感染され、15.12万羽の家禽が死亡し、捕殺された家禽の数は2222.58万羽に達している。とりわけ、10月に入って以来、9つの省?自治区で合計26件の感染が発生し、内蒙古自治区、遼寧省、湖南省、湖北省、安徽省、新疆ウイグル自治区、山西省、雲南省、寧夏回族自治区などに波及した。現在までのところ、封鎖が解除された感染発生地域はすでに23となった。 賈幼陵局長はまた、この冬から来春にかけて鳥インフルエンザが散発的に発生する可能性があるとも指摘した。 中国政府は一貫して高病原性鳥インフルエンザの抑制を重視し、『国の突発重大動物疫病への応急予備対策』、『全国における高病原性鳥インフルエンザへの応急予備対策』を実施し、鳥インフルエンザの抑制を法律面から保障した。 感染発生地域が閉鎖され、これら地域の家禽およびその製品の他地域への出荷も厳禁となり、人員、車両の出入りも厳しくコントロールされていた。感染発生地点から3キロメートルの範囲内のすべての家禽に対して捕殺、焼却し、地下の深いところに埋めるなどの無害化処理を行うとともに、飼育農家への補助金給付も直ちに行われた。飼育場の家禽小屋、かご、道路周辺および感染発生地域に出入りする車両、人員に対して厳格な消毒が行われた。感染の脅威にさらされている地域のすべての感染しやすい家禽に対して緊急免疫強化などの措置がとられた。 これらの措置によって、中国における高病原性鳥インフルエンザの発生は効果的に抑制された。 「チャイナネット」2005年12月15日 |