マレーシアの首都クアラルンプールで14日、第1回東アジアサミットが開かれ、会議は「クアラルンプール宣言」と「鳥インフルエンザの予防、抑制、対応に関する東アジアサミット宣言」を発表した。 「クアラルンプール宣言」は、東アジアサミットを東南アジア諸国連合(ASEAN)主導により開放性、包容性、透明性、外向性を持つフォーラムに育て、共に関心を寄せ懸念する戦略的、政治的、経済的問題について対話を行うことが盛り込まれている。また、東アジア地域の平和、安定、経済繁栄を促進することを目標に掲げている。さらに、東アジアサミットは、同地域一体化の推進において、ASEANとの共同歩調を取るべきだとしている。 同宣言によると、東アジアサミットは今後定期的に開催される予定。ASEANの議長国が開催と議長を担当し、ASEAN首脳年次会議と同時期に開催する。ASEANを含む東アジアサミットの全ての参加国による共同協議の形で開催する。 鳥インフルエンザに関する宣言は、鳥インフルエンザが東アジア地域の多くの国で流行し、影響は深刻で、家きん産業に影響が出ただけでなく、東アジアの公衆の健康、家畜類の飼育、貿易、観光、経済や社会の発展などに危険が及んだことを、東アジアサミット参加国の認識として指摘。同宣言は、第1回東アジアサミットの参加国は現在の二国間、地域内、多国間のルートを通して、自国や同地域、国際社会の対応能力を強化することに全力を尽くすとした。 第1回東アジアサミットには、ASEAN10カ国、オーストラリア、中国、インド、日本、韓国、ニュージーランドの国家元首や政府首脳が出席し、同2宣言に署名した。 「人民網日本語版」2005年12月15日 |