第一回東アジアサミットは14日、マレーシアの首都?クアラルンプールで閉幕し、「クアラルンプール宣言」を発表しました。中国国際問題研究所アジア太平洋研究室の沈世順主任は北京放送のインタビューに応じて、東アジアサミットが収めた成果と意義について紹介しました。 沈世順主任は「第一回東アジアサミットの成功は三つの重要な意義がある」と紹介しました。 「まず、第一回東アジアサミットは東アジア諸国に新しい協力の舞台を作り上げた。次は東アジア地域が世界経済の最も活気に溢れる地区であることを示した。第3は、中国の平和発展戦略は東アジアの協力を積極的に進めており、特に中国の「隣国と仲良くし、隣国を安定させ、隣国を豊かにする」という政策がアジア太平洋地域の潮流に合致し、この地域の人々の支持を得たことを示した」と述べました。 沈世順さんはまた「今回のサミットでは日本が主導権を競うため、一部の大国を東アジアサミットに参加させようとし、東アジアサミットを大国競争の場とする」と述べました。 東アジアサミットで発表された「クアラルンプール宣言」について沈世順さんは「この宣言はまず、東アジアサミットの性格とアセアン?東南アジア諸国連合の主導的な役割を明確にした。次は、東アジアサミットの定期的開催を定めた。このサミットは毎年のアセアン首脳会議と同時に開かれ、東アジア地域の協力を進めることになる。また、この宣言の内容も豊富で、政治、経済、安全など多くの問題を含んでいる」と紹介しました。 温家宝首相は昨日、東アジアサミットで談話を発表し、「中国は閉鎖的かつ排他的な東アジア協力に反対している。中国は東アジア地域で支配的な地位を求めるつもりがない」との姿勢を示しました。 世論は東アジアサミット開催期間中、中日両国の指導者が会合を行うことがないと気がつきました。これに対し、温家宝首相は「日本指導者は他の国の反対を考慮せず靖国神社を参拝し、アジア諸国の人民の感情を傷つけ、中日関係の発展を妨げた。しかし、小泉首相は「靖国神社参拝が戦争美化の行為ではなく、靖国神社参拝によって中日ハイレベル会合が中断されたことは理解できない」と弁解しました。 これに対し沈主任は「小泉首相は外交の失策によってもたらされたアジア諸国との関係悪化について弁解の言葉を並べて言い逃れをしようとしている。実は靖国神社はそれだけの問題ではなく、過去の戦争の歴史を真に反省するかどうかと関わっている」と指摘しました。 「CRI」より 2005/12/16 |