世界貿易機関(WTO)第6回閣僚会議は18日夜、香港会議センターで閣僚宣言を採択した後、閉幕した。新華社が報じた。 閣僚宣言では次の点が確認された。 ▽先進国メンバーと一部の途上国メンバーは、2008年までに、後発開発途上国のすべての製品に対し、関税免除、輸入割当(クオータ)免除で市場参入を許可する。 ▽先進国メンバーは、2006年に綿花の輸出補助金を廃止し、2013年末までに、あらゆる形の農産品への輸出補助金を撤廃する。 綿花に対する補助金廃止は、中国の綿花生産者にとっては朗報となる。国際協力団体オックスファムの香港支部にあたる「楽施会」は、今会議開催前に発表した報告で、「米政府の綿花補助金により、大量の安価な綿花が中国市場に流入し、中国の綿花生産者に深刻な損失を与えている」と指摘する。しかし、中国は綿花の輸入大国であり、国際市場価格の上昇は、中国の繊維?アパレル業界にダメージをもたらすおそれもあるという。 「人民網日本語版」2005年12月20日 |