国家発展改革委員会経済研究所経済運行発展研究室の王小広主任は24日、中国経済は周期的繁栄の絶頂期に達したか近づいており、来年下期または2009年には「穏やかな調整期」に入る可能性があるとの認識を示した。「北京晨報」が伝えた。 代表的な指標は国内消費で、長年にわたる低迷から一転、今年は急速な伸びを示した。王主任は「消費の伸びが明らかに加速するのは、経済成長が繁栄の絶頂期に入ったことを示す重要なシグナルだ」と指摘した。その上で、「消費の伸びが頂点に達したとき、投資の伸びは鈍化し、経済成長率も低下する」と見通した。 王主任は「経済成長は年次ベースでは今年、四半期ベースでは来年第1 、第2四半期がピークになる」と予測した上で、中国経済が来年も11%以上の高成長を遂げたとしても、これまで高成長を続けた中国経済は来年下期か2009 年に穏やかな調整期に入るとの見方を明らかにした。 米国経済の減速などの影響で、今の市場では中国経済の減速を予測する意見が増えている。 王主任は同時に、経済成長は経済周期の絶頂期に達したか近づいているが、しばらくは固定資産投資が活発な状態が続くとして、経済調整部門はマクロ経済政策の安定性と一貫性を維持し、通貨政策を適度に引き締めるべきとした。 「人民網日本語版」2007年10月25日 |