新華網によると国連のアナン事務総長は28日、新華社に向けた新年のメッセージで、安全保障?開発?人権など国際問題における中国の積極的な貢献を高く称賛した。要旨は次の通り。

2005年は国連創設60周年にあたった。時代の変化に応じ、国連も時と共に歩み、新たな課題に適応していかなければならない。各国首脳は9月の国連首脳会議において、安全保障?開発?人権の3つが相互に依存し、同等に重要であるとの認識で一致した。この共通認識は、人類の未来の進歩に向けて堅固な基盤を打ち立てた。

ミレニアム開発目標の実現においても、集団安全保障システムの提供においても、国際社会はさまざまな課題に直面しているが、これらに対する中国の努力は日に日に深い影響力を及ぼしている。中国国内で起きている変革、国際問題で強まり続ける中国の建設的なリーダーシップ、深まり続ける中国と国連の協力のいずれもが、中国が国際問題において発揮する積極的役割を楽観的に捉える根拠を人々に与えている。

中国はミレニアム開発目標のほとんどの要求を間もなく実現しようとしている。ミレニアム開発目標と、中国が提唱する「バランス重視の発展」「人民本位の小康社会（ややゆとりのある社会）」が期せずして一致していることに、深く感銘を受ける。中国は首脳会議での承諾事項を履行し、2006年中に関連する国家開発計画と戦略計画をスタートさせ、ミレニアム開発目標を早期に実現することができるものと信じる。中国の国際的地位と影響力を考えれば、中国がどのようにミレニアム開発目標を実現するかは、全世界にとって核心的な意義を持つ。

中国が高度経済成長の中で、農村の貧困問題により多くの関心を払い、より緊急的な手段を講じてエイズの感染拡大を抑制し、より効果的に環境を保護することを望む。

中国は偉大な国家だ。国連は中国がその承諾事項を実現できるよう、中国政府と緊密に連携しこれらの課題に対処している。中国の人々に良い新年を。

「人民網日本語版」2005年12月30日