世界各地の子供たちが「メード?イン?チャイナ」のマークの入ったクリスマスプレゼントを開けた際、中国の玩具メーカーはひるがえって巨大な潜在力のある新興市場に注目し始めた。それは中国の国内市場である。 20年来、中国の2万社にのぼる玩具工場がサンタ?クロースのプレゼントの加工工場と見なされていた。玩具の輸出量はすでに世界の70%に達し、2005年の輸出総額は160億ドルとなった。 日々に豊かになっている中国の中産階層の玩具に対するニーズは年間40%の伸び率で、2010年には125億ドルの規模の巨大な国内市場を創出した。所得の増加とともに、中国の父母たちは、子供たちが健康ですくすくと成長するうえでの玩具の役割を意識しはじめ、それが玩具の国内市場の急成長をもたらした。 中国のある玩具会社のトップは「競争が激化するとともに、輸出製品の利潤が低下しつつあるので、われわれの戦略目標はすでに国際市場から国内市場にシフトしつつある」と語った。 国外の玩具メーカーは中国の3億人にのぼる14歳以下の消費者群に注目している。そのうち、80%は大都市で暮らしている。一般の中国消費者は玩具のためにせいぜい100元を費やすぐらいなので、国外のデラックスな玩具が数多くの父母の消費能力を超えるものとなっているが、中国の家庭のニーズは絶えず向上している。中国の玩具市場における外国会社のシェアはすでに1億ドルに達し、将来にその売上は年間3%の伸び率を保つと見られている。 玩具産業の専門家によると、世界玩具メーカーの進出は豊かになっている中国の消費者にとってはよいことかもしれない。なぜなら、中国の玩具メーカーはそれに乗り遅れないためには、みずからの競争力を引き上げなければならないからである。 「チャイナネット」 2006年12月29日 |