伝えられるところによると、中国第3の「北炭南輸」(北部の石炭を南に運ぶ)ルートーー「遷曹線」(河北省遷安市北部―河北省唐山市曹妃甸港間の鉄道線)が来年6月前に全線開通し、2010年には石炭2億トンの輸送能力を形成する見通し。 現在、大秦線と朔黄線(山西省神池―河北省黄カ港間の鉄道線)は、中国西部の石炭を東部へ、北部の石炭を南部へ運ぶ主なルートである。しかし、朔黄線終着点の黄?港は水深が浅く、3万トン級までの船舶しか停泊できないことに加え、港内の航路は土砂の堆積がひどいため、輸送能力のさらなる拡大が困難である。大秦線は、今年の拡充工事を経て、輸送能力は2億トンに達するものの、終着点の秦皇島港の積み替え能力はすでに1.5億トンに達しており、これ以上石炭を受け入れる能力は限界に達している。計画では、大秦線の輸送能力は将来4億トンになるが、秦皇島港はとてもその重荷に耐えられないと見られている。 「遷曹線」は、石炭輸送大動脈の大秦線(山西省大同市―河北省秦皇島港間の鉄道線)の支線である。「遷曹線」の総延長は約200キロメートルで、建設中の石炭?鉱石船深水埠頭の曹妃甸港とつながっている。曹妃甸港は、渤海沿岸地域において唯一航路を掘り下げなくても、30万トン級のバースを作ることが可能な天然の良港である。「遷曹線」は、大秦線経由で輸送されてくる石炭を海外へ運び出すルートとなる。 なお、「遷曹線」鉄道プロジェクトは民間資本を含む中国企業8社の共同出資で建設されており、投資総額は約41億元に達する。 「チャイナネット」 2005年8月16日 |