水利部の最新統計によると、1985年から我が国は砂棗を黄土高原水土流失防止整備のための主要な植物として大規模な人工植林を行なってきたが、人工砂棗林は累計120万ヘクタールに達し、元来の天然林100万ヘクタールと合わせて砂棗林は22万ヘクタールとなり、すでに世界の砂棗林の90%以上を占めている。 8月26日、北京で召集された第二期国際砂棗大会の席上で、水利部の鄂竟平副部長は、「我が国の水土流失が深刻な地区の大部分は経済貧困地区で、水土流失の防止整備は貧困克服とリンクさせる必要がありました。砂棗の開発は、我が国の水土保持にとって重要なプロジェクトであり、砂棗は一種の多機能植物として生態改善と農村経済統一計画の発展を実現するための可能性を与えてくれました。 1998年以降、我が国政府は計1億元の資金を投入して、黄河中上流地区に大規模な砂棗水土保持林の建設を行い、集中的に山西、陝西、内蒙古自治区の交錯地区に20万ヘクタールの資源基地を建設し、砂棗資源を開発利用する一群の加工企業を誘致しました。毎年、1万余トンの砂棗の実を加工利用することができるようになって、周辺地区の農民収入は著しく増加し、農村の生態と経済のハーモニックな発展を促進することができました。砂棗は多岐にわたる分野に利用可能なので、数多くの学問の専門家に注目されており、この小さな潅木はマルチ効益植物資源となり新興産業を勃興させています」と語った。 水利部水土保持司の劉震司長は、「現在、砂棗は黄土高原の小規模河川流域の水土保持総合整備、三北(東北、西北、華北)防護林建設、北京風砂源整備、減反造林、天然林保護などの国家重点生態保護プロジェクトに広範に応用されており、砂棗林は毎年10余万ヘクタール増大しています。20年間の研究、モデル化、普及の結果、砂棗は当初の水土保持に対する応用から、徐々に栄養食品、医薬保健製品の開発にまで延伸しており、今後我が国は砂棗の開発を長期計画として継続することになります。 砂棗はすでに欧州、アフリカ、北米、南米、アジアの多くの国に根を下ろし、目を吹いています。各国の専門家は砂棗の品種改良、鮮果の採集、栄養食品、医薬加工など多くの学問分野で緊密な交流、合作を行なっており、1995年に国際砂棗協調委員会、2001年には国際砂棗協会が設立され、様々な形式の合作、学術交流を行なうための開放的な機関が確立されています」と説明している。 「チャイナネット」2005/09/08 |