国連開発計画(UNDP)が8日北京で発表した「2005年人間開発報告」によると、中国は一部分野で人類の発展史上最も急速な進歩を遂げた。生活の質を示す「人間開発指数(HDI)」は1990年の世界105位から、85位に浮上した。 報告は中国について、次のように述べている。 · 中国では社会の発展が経済の発展より遅れている。中国が直面する当面の課題は、目覚ましい所得増を、所得以外の分野である人間の持続的な発展につなげていくことである。 · 中国が過去30年にわたる貧困撲滅の取り組みで上げた大きな成果を評価する。中国を統計から除外した場合、世界の貧困撲滅に向けた動きは後退した計算になる。 · 中国は過去20年において、世界で最も急速に成長した経済体であり、国民の平均所得は4倍に増加した。 · 中国が抱える深刻な問題は、地域間の発展のアンバランスである。 人間開発報告の発表は1990年に始まった。独立の専門家チームが委託を受けて執筆を担当している。 「人民網日本語版」2005年9月9日 |