胡錦涛国家主席は8日北京を離れ、招きに応じてカナダとメキシコへの公式訪問を行い、その後、ニューヨクで行われる国連創立60周年サミットに出席することになります。中国外務省の高官は、今回の訪問は、必ず中国と訪問国との関係の更なる発展を促していき、中国が国連を重要視し、支持していることを示していると指摘しました。 中国とカナダは、国交樹立35年来、特に1997年に全面的な協力パートナー関係を結んで以来、両国関係は迅速に発展しています。胡錦涛国家主席は、カナダを訪問中、カナダの指導者と会談を行い、新しい情勢の下で、如何にして互恵協力を拡大し、深めていくのかについて会談し、共に関心をよせる国際と地域問題について意見を交換します。さらに、各界の人々とも接触し、中国の国内と外交政策を説明します。今回の訪問の意義について、外務省北米大洋州局の何亜非局長は、このほど行われた記者会見で次のように語っています。 「今回の訪問は、両国が各分野における協力を推し進め、両国の全面的な協力パートナーシップを強化し、両国関係に計り知れない影響力を与えるだろう。胡錦涛国家主席のカナダ訪問は、中国側が両国関係を重視し、カナダとの全面的な協力関係を強化していきたいことを示し、両国が政治面で互いに信頼を深め、共同認識を増やし、協力分野を拡大し、協力の内容を充実させ、両国関係の基礎を固めていくことにプラスになる」と語りました。 ところで、メキシコは、ラテンアメリカ地域の大国と重要な発展途上国で、中国と早く外交関係を樹立した国のひとつです。ラテンアメリカでは、中国の二番目に大きい貿易パートナーです。胡錦涛国家主席がメキシコへの訪問の内容と目的について、外務省ラテンアメリカ局の曾鋼副局長は、「胡錦涛国家主席が今回メキシコを訪問する目的は、両国の高級レベルの話し合いと協議を強め、両国間の相互信頼と友好を強化し、両国の互恵協力を促進し、両国の戦略的なパートナー関係をいっそう充実させ、強化していき、共に発展していくことを目指している。訪問期間中、胡錦涛国家主席は、フォックス大統領と会談し、メキシコのほかの指導者たちと会見し、また、メキシコ上院で講演を行う予定だ。さらに、両国は、いくつかの協力協定に調印することになる」と話しています。 今年は、世界反ファシズム戦争勝利と国連創立60周年となります。国連創立60周年サミットは、9月14日から16日まで、ニューヨークの国連本部で開催されます。今回は、中国の胡錦涛国家主席を含む国家元首122人と政府首脳58人が出席する予定です。紹介によりますと、胡錦涛国家主席は、サミットの開幕式に出席し、全体会議や円卓会議、開発拠出金高級レベル会議、安保理首脳会議でそれぞれ発言し、国際情勢や重大問題での中国側の立場と主張を全面的に述べ、国際関係の健全な発展を推し進めます。また、国連の役割を強化し、国連の改革を推し進めていくことなどについて、具体的な主張を提案し、発展途上国との経済協力を促進させるための中国側の措置を明らかにして、一連の関連活動を行う予定です。外務省国際局の劉結一局長は、胡錦涛国家主席は、この一連の活動に出席することは、国連サミットが積極的な成果を収めるためだと指摘しいます。 「その重点は、一つ目は、「国連憲章」の趣旨と原則への承諾を再び強調し、国連の各事業の発展を推し進め、国際社会における国連の働きをいっそう発揮させること。二つ目は、発展問題の解決を推進すること。開発援助を増やし、ミレニアムの発展目標を確実にし、国際開発協力について、重大決定の採択を促す。三つ目は、積極的かつ安定した改革によって、国連がいろんな威嚇と挑戦に応じる能力を強めること。四つ目は、多極主義を一層強め、メンバー国の団結と協力を促進し、国際関係健全かつ調和的な発展を推し進めていくこと。」 ところで、胡錦涛国家主席は、アメリカ訪問を延期しましたが、国連創立60周年サミットに出席する期間中、アメリカのブッシュ大統領とも会談を行う予定です。 「CRI」より 2005/09/09 |