325日間の掘削作業を経て、「西気東輸(西部の天然ガスを東部に送る)」プロジェクトに次ぐ中国で2番目のエネルギー輸送大動脈――「川気東送(四川省から上海に天然ガスを送る)」プロジェクトが、29日午前9時30分、湖北省宜昌市で最初の長江の川底を抜けるトンネルが貫通した。 「川気東送」プロジェクトは国の「第11次五カ年計画」の重要プロジェクトである。その主要ガス田である普光ガス田の確認天然ガス埋蔵量は3561億立方メートルに達し、当面、中国南部における規模最大のガス田である。同プロジェクトは中国石油化工グループが投資?運営を行っている。 「川気東送」プロジェクトは8月31日に着工され、四川省の達州市を起点として、重慶市、湖北省、江西省、安徽省、江蘇省、浙江省などを経由し、上海に到達し、総延長は2203キロメートル。現在までのところ、500キロの天然ガス輸送パイプラインの敷設が完了した。 「川気東送」プロジェクトでは、天然ガス輸送パイプラインが湖北省の重慶市東部の山間地帯を通り抜け、それぞれ重慶市の忠県、湖北省の宜昌市、武漢市、黄石市および安徽省の安慶市で5回長江の川底を抜けることになっている。トンネルの長さは合計8908メートルに達し、地質的条件が複雑な難工事である。 今回の長江の川底を抜けるトンネルの掘削工事は長江北岸の宜昌市猇亭区から、長江南岸の宜都市の紅花套鎮に至るもので、トンネルは直径3.08メートル、全長1405メートル。トンネルは河底の深さ約20メートルのところに位置している。ちなみに、トンネルの掘削にはシールド工法が採用されている。 「川気東送」プロジェクトは主に江蘇省、浙江省、上海に、さらに沿線の湖北省、安徽省、江西省にガスを供給する。2010年末には年産120億立方メートルの生産能力を確保する見込み。 「チャイナネット」2007年10月30日 |