「新中日友好21世紀委員会」の第5回会議は21日、青島で閉幕した。今回は10月8日に中日首脳会談が実現し、中日関係の政治的膠着が打破されようという背景での開催となった。会議はこの日、合意事項を次のようにまとめた共同プレスコミュニケを発表した。 (1)中日首脳間の会談が再開したことは、中日両国政府および本委員会を含む両国各界の両国関係改善に向けた、たゆまぬ努力の結果である。中日関係改善の情勢を強固にするため、双方は緊張感と使命感を維持すべきだ。両国政府は効果的な制度を研究?確立し、また各種のルートを利用して、現有の問題と将来発生し得る問題を穏当に解決すべきだ。 (2)本委員会が提案し実施した高校生交流計画は積極的な成果を挙げた。青少年の相互理解促進を趣旨とした同事業が示すものは、中日関係の明るい未来である。この事業は両国でさらに宣伝されるべきだ。そうすれば広い範囲で積極的な効果をもたらすだろう。 (3)文学、芸術、映画、アニメなどの文化交流拡大と、2008年の北京オリンピックを見据えたスポーツ交流が重要だ。そのため、両国の関連部門は2007年を文化?スポーツ交流年とし、同年の「日本中華年」活動を契機に、各種の交流活動を積極的に計画?実施すると同時に、両国間ですでにある民間交流活動を強く支持し、より拡大するべきだ。 (4)メディアの客観的報道は両国民の相互理解を促進する良好な世論環境を生む。われわれはメディア関係者の交流強化の必要性を、身をもって感じている。 (5)東中国海の資源開発、エネルギー、環境、防災などの分野で両国がどのような戦略的利益を共有し、また具体的にどのような協力ができるかを明確にすることが、両国の戦略的互恵関係を構築する上で有利に働く。 (6)本委員会は、「中日共同声明」など3つの政治文書の各原則を順守し、歴史を正視し、未来へ向かい、中日関係をより高いレベルへ引上げるとした両国首脳の合意を支持する。首脳間の直接対話は何物にも替え難い重要な意義を持っており、中日両国の首脳間で、常にこのような対話が開かれることを期待する。 「人民網日本語版」2006月10月22日 |