国家発展改革委員会経済運行局の朱宏任副局長は26日、第1~3四半期(1~9月)の工業経済運営の特徴として「3つの強化」と「2つの低下」を挙げた。具体的な内容は次の通り。 ▽3つの強化▽ (1)利益が緩やかに増加し、成長のバランスが強化された。同期の一定規模以上の工業企業(国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業)の利益は1兆3019億元に上り、前年同期比29.6%増加した。新たに増加した利益2947億元のうち、製造業によるものが2007億元に上り全体の67.6%を占めた。前年同期の比率はわずか24.5%だった。 (2)機械?電子産業の伸びが目立って加速し、工業の成長に対するけん引作用が強化された。同期の機械産業の生産額は前年同期比21.4%増加し、増加率は前年同期を7.1ポイント上回った。電子産業の生産額は同22.7%増加、増加率は同3.3ポイント上昇だった。 (3)エネルギー供給の安定性が増し、バックアップ体制が目立って強化された。同期の石炭生産量は前年同期比11.7%増加し、市場の需給バランスが基本的に保たれた。発電量は同12.9%増加し、電力不足の改善が進んだ。石油原油加工量は同5.2%増加し、製品油の供給はなお不足気味だが、周到なバックアップ体制の下で市場ニーズは基本的に保障されている。 ▽2つの低下▽ (1)一部の業界では、速すぎる投資の伸びが鈍化した。 (2)工業生産の伸びが高水準ながら鈍化した。同期の一定規模以上の工業企業の生産額は前年同期比17.2%増加し、増加率は上半期に比べ0.5ポイント低下した。増加率は6月に近年最高の19.5%に達した後に鈍化し、7月は16.7%、8月は15.7%、9月は16.1%だった。 「人民網日本語版」2006年10月27日 |