「わたしがこの仕事にずっと打ち込んできたのは、一回一回の陪審が、どれも公平と正義を守るための実践だからです」――。人民陪審員の趙維忠さんは3日、大勢の裁判官を前に10年余りの陪審員経験を語り、少し感慨を見せた。1996年に陪審員に推薦され、2005年には西安市新城区人民代表大会から人民陪審員に任命された。10年間に関わった事件は380件以上に上る。 趙さんのような人民陪審員は、06年末時点で全国に5万5681人いる。05年5月から07年6月に人民陪審員が審理に加わった事件は64万4723件。1人当たり平均13.82件で、一般審理事件の20.09%を占める。 全国人民代表大会常務委員会は04年8月「人民陪審員制度の改善に関する決定」を可決し、05年5月1日に施行した。人民陪審員制度に関する、中国史上初の独立した法的文書だ。 肖揚?最高人民法院長の言葉を借りると、人民陪審員は「制服を着ない裁判官」なのだ。 「人民網日本語版」2007年9月5日 |