外交部の2日の定例会見で、劉建超報道官が質問に答えた。 ――世界保健機構(WHO)の専門家は、新たに出現した鳥インフルエンザのウイルス株標本を中国がWHOと共有していないことが、対策を複雑化させていると指摘した。確認と原因の説明をいただきたい。 中国は、このほど海外の学術週刊誌が、一部の専門家が中国南部で鳥インフルエンザ変異ウイルスを分離した問題を掲載したことに留意している。これは実際の状況と全く符合しない。2004年以降、中国の主管部門は南部の鳥インフルエンザウイルスに対する継続的な監視を行っている。遺伝子配列の分析により、現在までのところ、南部で分離されたすべてのウイルスはきわめて高い同源性を持ち、同一の遺伝子タイプに属し、その生物学的特性に明らかな変化はないことがわかっている。 北京地区で確認された鳥インフルエンザウイルスの変異については、関係部門が直ちに国連食糧農業機関(FAO)と国際獣疫事務局(OIE)に通知した。 中国の関係政府部門は一貫して、世界的な鳥インフルエンザ対策に積極的に参与しており、FAOやWHOなどの国際機関と密接な協力関係を築き、感染状況やウイルスに関する全ての情報を国際社会と即時共有している。 「人民網日本語版」2006年11月3日 |