深圳市疾病抑制センターは2005年6月から「深圳市大学生の性感染症とエイズ知識、態度、行為の危険要因調査」を実施している。同調査はランダムに選んだ大学の各学科の1、2年生527人(18~23歳、平均20.28歳)に対して行われた。アンケートは527部配布され、有効回答数は508部。「南方日報」が伝えた。 調査結果によると、恋愛経験のある学生が75.2%、性体験のある学生が26%で、男性38.7%女性12.6%の割合だった。 初体験の平均年齢は18.39歳で、婚前交渉については29.9%の学生が反対、40.2%が賛成、その他の29.9%はどちらでもよいと回答した。 同センターの職員は、調査結果では大学生の性の安全に対する意識は比較的高かったと述べた。83.9%はコンドームの使用によって、性感染症やエイズの感染が抑えられることを知っており、90.6%は自身が性行為に及ぶ時はコンドームを使用するだろうとした。すでに性体験がある学生のうち、初体験の時にコンドームを使用した割合は50%、17.2%は避妊薬を使用したと答えた。 しかし、大学生のエイズに対する知識は十分とはいえない。アンケートの中には26題のエイズに関する質問があり、1問1点として26点満点で点数をつけると、学生の平均得点は17.25(±3.48)点で、男性平均が17.57(±3.55)点、女性平均が16.91(±3.37)点。正答率が8割(21点以上)に達した学生はわずかに15.2%であった。 今回の調査結果に対し同センターの専門家は、「深圳は沿海地域の開放的な都市で、青年の性に対する考え方と態度は日に日に解放的になっている。大学に入学したばかりの学生は、性に対する考えや態度を改めやすいため、適切な指導を通じてエイズ感染から守らなければならない」と述べた。同センターはすでに調査結果を参考にして、大学キャンパス内で各種の宣伝教育と知識普及活動を実施している。 「人民網日本語版」2006年11月3日 |