国連開発計画(UNDP)が8日に発表した「2006年人間開発報告書」によると、世界の貧富格差は依然として拡大している。人類発展が直面している最大の課題は経済のグローバル化によってもたらされた極端な不平等をいかに解消するかであると報告書は指摘している。 報告書は175カ国の国連加盟国および香港などの地域に対し、各国の「人間開発指数」を出しランキングを実施している。63の国と地域は開発指数が高水準、83の国と地域は中程度、31カ国は低水準となった。ノルウェー、アイスランド、オーストラリアが上位3カ国に入り、中国は81位で開発指数は中程度となった。香港は22位となった。 人間開発指数のトップとなったノルウェーは最下位のニジェールと比べて平均の豊かさが40倍も高く、平均予測寿命も2倍長くなっている。ノルウェーの小中学校の入学率はほぼ100%なのに対し、ニジェールはわずか21%。貧困層?富裕層間の所得格差が非常に大きくなっており、全世界の最も富裕な500人の所得は、最も貧しい4億1600万人の総所得の合計を上回っている。 「人民網日本語版」2006年11月10日 |