国務院の温家宝総理とロシアのフラトコフ首相は9日、北京の人民大会堂で、中ロ首脳第11回定期会談を行った。 両首脳は会談の中で、次の9項目について合意に達した。 (1)両国指導者間の密接な交流を継続的に維持し、二国間関係や重大な国際問題について迅速に意見を交換し、指導的な意見を提起する。 (2)地方の発展戦略を中ロ関係発展の全体的枠組みの中に組み込み、両国の地方発展調整戦略についての政府間合意の早期調印に向けて話し合いを進める。 (3)両国の石油?天然ガス?原子力エネルギーをめぐる協力を積極的に推進する。同時に、まもなく調印される「中ロ機械電器製品貿易2007~2008年行動計画」の内容を積極的に実施し、貿易構造の改善に力を入れ、両国間貿易における機械電器製品とハイテク製品の比率を高める。 (4)「中華人民共和国政府とロシア連邦政府との投資の奨励および相互保護に関する協定」への調印を契機として、相互に投資を拡大し、大型プロジェクトでの協力や生産加工分野での協力をけん引する。 (5)二国間貿易において、デリケートな製品についての警告?協議システムの役割を十分に発揮させ、貿易秩序を規範化し、協力の過程で生じた問題を適切に処理する。 (6)大型プロジェクトを土台にして、科学技術分野における両国間の中~長期協力を推進する。 (7)教育、文化、衛生、スポーツなどの分野での交流を促進し、文化センターの相互設置を推進する。 (8)環境保護での協力を強化し、友好的かつ責任ある態度で両国にまたがる水資源の利用?保護問題を解決する。 (9)双方は相手国企業の自国内における合法的権利を保護し、相手国国民の出入国や在留について便宜を図る。 会談の後、両首脳は「中華人民共和国政府とロシア連邦政府との投資の奨励および相互保護に関する協定」をはじめ、両国関連部門の原子力エネルギーの平和的利用に関する協力了解覚書および教育協力合意などの二国間協力をめぐる文書調印式に出席した。 「人民網日本語版」2006年11月10日 |