▽出稼ぎ農民労働者と漢方医薬も組み込む 衛生部の陳竺部長は5日の記者会見で、新農村合作医療事業制度は出稼ぎ農民労働者を対象に組み込むとともに、漢方医薬も取り入れることを明らかにした。陳部長は次のように述べた。 漢方医薬と西洋医薬の併用は中国の衛生事業方針に規定されたことだ。新農村合作医療事業の構築にあたっては、漢方医薬の運用を特に強調し、事業システムにおける定点医療機関には漢方病院も含めるようにする。 出稼ぎ農民労働者の権利は全面的に保障されなければならず、一部地域で彼らを新農村合作医療事業に組み込んでいるのは非常によいことだ。彼らは都市で生活する時間が長く、雇用主は都市への出稼ぎ期間中における彼らの医療サービスを受ける権利や突発的な事故に備えて保険に加入する権利などを含むすべての権利を保障しなければならない。 ▽中央政府補助金は100%農民のために使用 衛生部の陳竺部長は5日の記者会見で、新農村合作医療事業制度について次のように述べた。 中央政府が支出する新農村合作医療事業制度に対する第一期補助金93億9600万元は、中央政府がしっかりと管理し、100%農民のために使われることを保障する。 第一に、管理を強化し、中央政府と地方政府の財政補助金が直ちに全額とも基金の口座に入るよう保障する。第二に、補助金は国民の、特に農民の命綱であり、いかなる部門?個人の流用も許さない。第三に、監督管理の強化とは、衛生部門と国の関連部門による監督管理の強化だけを意味するのではなく、これまでに農民の代表を含む社会全体での監督管理メカニズムの構築を進めた。 中央政府は数年来、衛生関連の移転支出を大幅に増やしており、その多くが中?西部に向かっている。新農村合作医療事業の基金の調達資金の内訳を見ると、中央財政からの支出は全体の40%、地方財政は40%、個人による上納が20%となっている。近年、中央財政は巨額の資金を投じて中?西部農村における三級衛生ネットワークのインフラ建設を支援しており、特に県?郷?村での公共医療衛生機関の設立といったハード面と人材育成などのソフト面の充実に努めている ▽新農村合作医療事業を引き続き推進?改善 衛生部の陳竺部長は5日の記者会見で、新農村合作医療事業制度のさらなる推進と改善について次のように述べた。 これから重点的に解決すべき問題として、(1)安定した資金調達メカニズムの模索?構築? (2)科学的で規範化された補償プランの形成? (3)医療サービスと医療費をめぐる監督管理の強化? (4)運営機関の能力強化? (5)基金の運営?管理の強化――の5点が挙げられる。 農村の衛生事業は中国の衛生事業における重点分野だ。現在、各級政府と関連部門は、新農村合作医療制度の構築を社会主義新農村の建設および社会主義調和社会の構築における重要任務ととらえている。衛生部門は今後、積極的かつ主体的に関連部門と協力し、新農村合作医療制度の構築を進めて、農民の健康に奉仕していく。 「人民網日本語版」2007年9月7日 |