黒河流域における６年間の導水で、居延海に生気が再現

長年水渇れしていた台特瑪（タイトマ）湖、居延海周辺の胡楊林は蘇えりつつある。

居延海は内蒙古自治区西部阿拉善（アラシャン）のゴビ砂漠の奥地にあり、祁連山に水源のある黒河の流れによってできた大きな湖沼である。河西回廊（黄河の西から、南は祁連山脈にいたる長さ1200キロ、幅100キロのベルト地帯）の農業開発による大量の用水が原因で、居延海の東西両側の湖が相次いで涸れてしまっていた。

中国水利部は2000年から黒河流域の水量を調節し、下流の長年涸れていた砂漠の内陸湖沼に6年連続で導水した。このため、居延海には再び生気が現れるようになった。11月中旬まで今年3回目の調水プロジェクトが終わり、居延海の水面面積は38.5平方キロになり、貯水量は4720万立方メートルに達し、800日間以上も渇水現象が見られなかった。