多くのメディアは、「3回目の独身の波」という言葉で今の中国の若者の婚姻状況を描いている。広く知られているデータによると、1990年当時、北京では30~50歳の独身者の数は約10万だったが、2002年になると、北京と上海で、この年齢層の独身者はそれぞれほぼ50万に達することになった。浙江省婦女連合会の今年の年初のサンプリング調査によると、杭州市では、30~50歳の独身者が20万を超えているという。 『中国青年報』紙の社会調査センターが最近、独身者に関する調査を完成した。 それによると、49%の人が「自分たちのまわりには独身者が大勢いる」と考えており、48.5%の人が「それほどでもない」と見ている。49.9%の人は、「独身者のうち、男性が多数」、27.8%の人は「女性が多い」と見ている。 世論の圧力について、独身の女性のほうが男性より注目されやすいようで、60%の人が、「独身の女性のほうが独身の男性より直面する世論の圧力が大きい」と考えている。 だが、総じて言えば、男性であれ女性であれ、物の見方の多様化に伴い、世論の独身者への圧力は次第に小さくなっている。調査データによると、60.1%の人が「独身者に対する社会からの圧力が小さくなっている」と見ている。27.3%の人は「大きくなっている」と考えており、「それほど変わりはない」と見るのは12.6%である。また、66.5%の人が、「ライフスタイルは多様化であるべきもので、人々の自由な選択に任せたほうがよい」という見方に賛成している。 独身の原因について、愛する相手との出会いを期待して独身を保つ人はだんだん少なくなり、多くの独身者は、キャリアや学業の圧力によるものである。例えば、今年30歳の王さんは、深センのある著名な外資企業に勤めているが、「キャリアでの成功」を追求するために恋愛と結婚が遅れている。39.6%の人が、「恋愛なんかするヒマがない」ことを、独身者が増え続ける原因と見ている。 調査の中で、「人間関係が従来よりもろくなっている」(67%)、「人間がプラグマティックになっている」(56.7%)ということが、独身者が増えるもっとも主要な原因となっているようである。そのほかに、「結婚のために費やされるお金が大幅に増えた」(48%)、「セックスの必要性は、結婚以外の形で満すことができる」(41.3%)、「離婚があまりにも簡単」(30.6%)なども、重要な原因と見なされている。 『中国青年報』紙の社会調査センターの今回の調査は、2006年9月25日から10月30日にかけて、全国31の省、自治区、直轄市およびネットワークの読者から494件の有効な回答が届いた。そのうち、新聞の読者は153件、ネットの読者は341件。男性は71.7%、女性は28.3%で、平均年齢は27.9歳、19~35歳の人たちが81.8%を占め、短大及びそれ以上の学歴を持つ人が79.9%を占めた。 「チャイナネット」2006年11月15日 |