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デジタル技術の導入で黄河の治水作業に奏功

投稿時間:2007年08月08日閲覧数:
黄河水利委員会は2002年から、デジタル技術を応用して黄河の治水作業を行う「デジ‥

黄河水利委員会は2002年から、デジタル技術を応用して黄河の治水作業を行う「デジタル黄河」のプロジェクトを実施している。現在、このプロジェクトの枠組みはすでに出来上がっており、2010年に全面的実施の見通しである。

「デジタル黄河」プロジェクトというのは、先端的なデータ収集と伝送技術を利用し、黄河に関するすべてのデータをコンピュータに保存した上、シミュレーションと分析を行い、黄河に関する自然現象に秘められた法則を探ることによって、黄河の治水、開発と管理に科学技術面のサポートを提供するものである。

水利部はかつて、黄河の治水に、「堤防の決壊なし、河床の断流なし、水質の汚濁の度合いが基準を上回ることなし、河床が高くなることなし」など、四つの目標を掲げたが、実施の過程で数多くの困難にぶつかった。現在、これらの難問は、「デジタル黄河」のプロジェクトの応用で解決されつつあるのである。

「デジタル黄河」の応用システムは、水害防止、水量の調整、水質のモニタリング、水土保全、水利プロジェクト管理などの機能を備えており、コンピュータ上に黄河をそのまま再現するものである。

前世紀70年代以来、黄河は22回も断流し、渇水期においていかにして流量を調節し、断流を防ぐかは、難問と見なされている。「デジタル黄河」システムは、黄河の水量を観測し、計算を経て素早く調節方案を作成し、黄河下流700キロ一帯にある80の水門を遠隔コントロールすることができる。このシステムのおかげで、黄河はすでに7年間連続断流を免れることになった。

このシステムは、水害防止の面でも大きな役割を果たしている。2003年8月、黄河流域は史上最大規模の秋の水害が発生し、14日間に、洪水が9回も連続して発生した。黄河水利委員会は、このデジタルシステムを生かし、黄河中流の四つの大きなダムの貯水量を総合的に調節し、下流の水害発生を防止したのである。

黄河流域では、50の大?中都市の住民が黄河の水を飲用水源としている。水源の汚染を防ぐため、デジタル水資源保全モニタリングシステムが開発され、汚染物による排出口近くの汚染状況を観測し、水質の状況を即時に報告することができることになっている。

「チャイナネット」2006年11月17日

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