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文化は経済グローバル化にどう対応すべきか.

投稿時間:2007年08月08日閲覧数:
元文化部部長の王蒙氏から、経済グローバル化と文化との問題について次の論考が寄せら‥

元文化部部長の王蒙氏から、経済グローバル化と文化との問題について次の論考が寄せられた。 経済グローバル化は文化に関する不安感を引き起こし、それは主に認識の危機という形で現れる。少なからぬ人が、自分の所属する民族や地域が徐々に個性を失っていく危険性があるとの感覚を抱いている。たとえば英語学習熱が引き続き強まるのに伴い、西洋の祝日が中国の民間祝日と衝突するケースなども出てきた。

科学技術の発展と進歩は、経済グローバル化のプロセスを加速させる。資本や技術の拡大により、文化的情感は容易かつ次第に薄れていく。文化的情感の多くは、往々にして農業文明と密接に結びついている。たとえば月をテーマにした吟詠や幻想は、人類が月面着陸を果たし、月の実地観測をすることで「興ざめ」になってしまった。

経済グローバル化は、民族文化に対する脅威となりやすく、文化の産業化と市場化とを加速し、消費型文化の隆盛を一定程度促進する。「追星族(追っかけ)」「狗仔隊(パパラッチ)」「自我炒作(自作自演)」など、ますます多くの文化的珍現象が人々の目を刺激し、民族固有の音楽、踊り、芝居などは、喧噪の世界の中にあってますます寂れていく。

われわれはこうした変化に泰然として立ち向かわなければならない。まず文化の包摂性と多様性を認めなければならない。伝統文化、優れた文化、大衆文化にはそれぞれの位置があり、いずれも調和社会の建設という大局に合流していくものだ。カギは指導を強化し、通俗的文化の品位を高めるよう努力し、優れた伝統文化を支援し保護することにある。伝統を保護すると同時に、早いリズムの生活方式の文化的質の向上もはからなければならない。

当然だが、経済グローバル化はチャンスでもある。世界に目をやることと自国に軸足を置くこととは明確に対立するものではなく、世界のものを導入することと国内にあるものを発揚することとははっきりと対立するものではない。またグローバル化と民族性とは截然と対立するものではない。外国の進んだ文化を吸収して国内の実情に結びつければ、古い伝統ある文化に青春の輝きをもたらすことができる。経済グローバル化がもたらすチャンスと挑戦に対面して、われわれは文化的な自信を確立し、自身の文化という「建物」を泰然自若として建設する必要がある。それこそが、経済グローバル化に対する最良の反応だ。

「人民網日本語版」2006年11月21日

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