中国交通部の予測によると、今年末までに、中国沿岸部の港湾建設新規着工プロジェクトは166件、資金投下額は約600億元に達し、過去5年間の資金投下総額の45.4%になる。内陸河川水運事業における年間資金投下額の合計は約220億元に達し、昨年に比べて95.6%増となる。 交通部筋はまた、今年の中国港湾の貨物取扱量は55億トンに達し、前年同期比18%増となり、うちコンテナ取扱量は9400TEUに達すると言う見通しを示している。 交通部の統計データが明らかにしているように、2005年の水運による貨物輸送量および貨物回転量(重量×輸送距離)の総合輸送システムにおけるシェアはそれぞれ11.8%、61.9に達し、沿岸部港湾は90%以上の外国貿易関連貨物の輸送を担っている。旺盛な水上輸送のニーズが水運事業の発展にとって取っておきのチャンスとなっている。 今年は中国の「第11次5カ年計画」(2006~2010年)期の最初の年であると同時に、同五カ年計画期の水運事業の建設と発展にとっても、重要な年である。このため、今年は、国が建設規模、資金投下額などで、大きな躍進を図る方針である。 今後4年間に、交通部は絶えず沿岸部港湾建設の加速化をはかり、長江のゴールデン航路を重点とする内陸川水運事業推進に力を入れ、航行安全および救助システムの整備を強化することになっている。2010には、中国の水上輸送インフラの逼迫状況が全般的に緩和され、整った航路ネットワークが基本的に形成され、中国の水上輸送能力が大きく向上すると見られている。 「チャイナネット」 2006年11月21日 |