全国人民代表大会(全人代)常務委員会の呉邦国委員長は3日、香港で開催された「2006年世界電信展」の開幕式で、中国の情報通信産業の発展状況を次のように紹介した。 中国政府は情報化への取組みを重視している。中国の情報通信産業は以前のボトルネック産業から国民経済の支柱産業?先導産業へと成長を遂げた。 (1)中国はすでに世界最大規模の電信市場となり、急速な成長を見せている。2000年~2006年10月末までに固定電話の利用者は1億4500万世帯から3億7100万世帯(年間平均増加率21%)に増加した。また同期間中に携帯電話利用者は8500万世帯から4億4900万世帯(同40%)に増加し、インターネット利用者は3370万世帯から1億3100万世帯(同32%)に増加している。中国の電話利用者は世界の4分の1、インターネット利用者は10分の1を占めている。 (2)産業が急速な発展を遂げた。2000年~2005年末までに電子情報製品製造業の売上高は、6070億元から3兆8千億元(年間平均増加率31%)に増加し、世界第3位となった。2006年末までに小型パソコンの生産台数は1億台を超え、携帯電話は4億3千台に達し、プログラム自動制御電話交換機の生産台数は8千万台に迫り、すべて全世界の生産台数の3分の1以上を占める見込みである。 (3)電信技術が飛躍的に発展した。 (4)研究開発能力が向上した。中国の第3世代(3G)携帯電話、次世代インターネットなど重要分野の研究開発レベルはすでに世界の最先端レベルに達している。 中国政府は引続き情報産業の発展に力を入れ、「情報化が工業化をけん引し、工業化が情報化を促進する」という発展戦略を実現させる。対外開放という基本国策を貫き、引続き平等互恵の原則に従って、各国と情報通信分野における協力を強化していく。世界各国、各地域の企業が中国へ投資し、共同で中国市場を開発していくことを歓迎する。また多国籍企業が中国で研究開発センターを設立し、中国企業と協力して技術と製品の研究開発に取り組むことを歓迎する。中国政府は法律に基きすべての海外投資者の合法的な権利、各国の知的財産権と権利者の合法的な権利を保護し、権利の侵害や海賊版の製造を取り締まる。同時に実力と信用を兼ねそろえ、評判の高い中国企業の海外進出を奨励し、国際経済技術協力を積極的に展開し、世界情報通信産業発展の推進のために貢献していく。 「人民網日本語版」2006年12月4日 |